中国式ドリップと日本式ドリップの前提の違い
はじめに
TIMEMORE(タイムモア)の栗子 C3S 手挽きコーヒーミルは、精度が高く評価の高いミルだ。
ただし、使ってみて分かったのは、
説明書の挽き目は「日本の一般的なドリップ」とは前提が違うということだった。
この記事では、
C3Sの挽き目設定を軸に
中国式ドリップと日本式ドリップの考え方の違いを整理する。
C3Sの説明書に書かれている挽き目
C3Sの説明書では、ハンドドリップの場合の目安として
メモリ13〜16が示されている。
しかし、この数字を
そのまま日本式ドリップに当てはめると、
多くの場合「細かい」と感じる。
これは製品の問題ではない。
中国式ドリップの前提
TIMEMOREが想定しているのは、いわゆる中国・台湾系の抽出スタイル。
特徴は以下の通り。
・挽き目:やや細かめ
・粉量:多め
・湯量:少なめ
・抽出時間:長め
・方向性:コク・甘さ・厚み重視
この前提では、
メモリ12〜16は妥当な範囲になる。
日本式ドリップの前提
一方、日本で一般的なペーパードリップは考え方がかなり違う。
・挽き目:中挽き〜やや粗め
・粉量:控えめ
・湯量:多め
・抽出時間:短め
・方向性:透明感・キレ重視
この抽出で
中国式前提の挽き目を使うと、
抵抗が強くなりやすい。
なぜ「合わない」と感じるのか
理由は単純。同じハンドドリップでも、
求めている味と抽出設計が違うから。
・中国式:濃く甘く出すために細かい
・日本式:澄ませるために粗くする
だから
説明書の数字は「間違い」ではないが、
日本式の正解でもない。
日本式ドリップでのC3Sの考え方
日本式で使う場合、C3Sは次のように考えると扱いやすい。
・説明書の目安より
2〜4メモリ粗くする
・流速が止まらないことを最優先
・見た目より味で判断する
浅煎り・ストレートの場合、
20前後が基準になることが多い。
粒度分布がシャープなミルの特徴
C3Sは刃の切れが良く、粒度分布がシャープ。
そのため、
・微粉は少ない
・ただし動きやすい
抽出中に
粉とお湯が層状に見えることがあるが、
これは異常ではない。
ベッドが割れていなければ問題ない。
まとめ
TIMEMORE C3Sを使うときに重要なのは、・説明書の数字を絶対視しない
・抽出スタイルの違いを理解する
・日本式なら、少し粗めから合わせる
C3Sは
「どんなドリップにもそのまま合うミル」ではない。
だが、
前提を合わせれば非常に優秀なミルだ。

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