NHK番組「映像の世紀」で、FBIとそのトップだったフーバーについての回を観た。
その内容を知ったあと、正直なところ、
名探偵コナンに出てくるFBIの描かれ方が、
急に現実味を帯びて見えてきた。
コナンに登場するFBIは、
・犯人を捕まえるためならかなり強引な手段を取る
・日本の警察よりも一歩も二歩も踏み込んだ行動をする
・「法の枠」より「結果」を優先しているように見える
そんな印象がある。
これまで私は、
「漫画的な誇張だろうな」
「アメリカ=強引、みたいな記号表現かな」
くらいに思っていた。
でも、フーバー時代のFBIの実態を知ると、
あの描写は単なるフィクションとは言い切れないと感じた。
フーバーのFBIは、
・盗聴
・市民や政治家の監視
・大統領のスキャンダル収集
といったことを、
「国家の安全」「犯罪対策」の名のもとに、
かなりの規模で行っていた。
悪人を捕まえ、
罪のない人たちを守る。
その目的自体は否定しにくい。
ただ、そのために
「どこまでやっていいのか」
という線は、ほとんど無制限に広げられていった。
この背景を知ったうえでコナンを読むと、
FBIがときどき見せる
・日本の法律を軽視する態度
・目的のためならグレー、あるいは黒に近い手段を取る姿勢
が、かなりリアルに感じられる。
彼らは決して
「完全な正義の味方」
として描かれていない。
むしろ、
・頼れるが危うい
・正義だが信用しきれない
・力があるからこそ怖い
存在として配置されている。
それは、フーバー以降のFBIが背負ってきた
「正義と濫用が紙一重」という歴史を、
無意識のうちに反映しているようにも見える。
映像の世紀を観る前より、
私は名探偵コナンを
単なる推理漫画としてではなく、
国家権力や捜査機関の危うさも含んだ物語として、
より面白く感じるようになった。
フィクションの中のFBIが、
現実の歴史を知ることで立体的に見えてくる。
そういう読み方ができるようになると、
コナンという作品も、
娯楽作品という枠を超えた深さを持っていると、改めて思った。
フーバーとFBI、そして『名探偵コナン』が急にリアルに見えた話
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