第3部|長い時間をかけて、内側に押し込んでいた

歴史はなぜ繰り返されるのか

―― 戦争といじめは、同じ構造だった




正直に言うと、
長いあいだ、自分がいじめられているとは思っていなかった。

小学生の頃から、
嫌な扱いを受けることはあった。

・嫌がらせ
・些細なことで悪者にされる
・いないところで話を作られる

それでも、はっきりした暴力があるわけではない。
だから、こう考えるようになっていた。

「気にしすぎかもしれない」
「自分に問題があるのかもしれない」

そうやって、
違和感を自分の内側に押し込んできた。


それが当たり前になり、
大人になっても、似た構造の中に入り込み続けた。


そして28歳のとき、ようやく言葉にできた。


「あ、自分はいじめられてたんだ」



何年か経って気づいた、という話ではない。
子どもの頃から積み重なっていたものを、 大人になって初めて認識できた、という感覚に近い。


構造を知ったことで、初めて切り分けられた。

問題は、
私の性格や能力ではなかった。

集団が不安を抱え、
「都合のいい標的」を必要とした結果だった。

これは特別な話ではない。
長い時間をかけて、
同じ形で傷ついている人は多い。


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