第1部|戦争は、なぜ「起きてしまう」のか

歴史はなぜ繰り返されるのか

―― 戦争といじめは、同じ構造だった




学生時代、授業で戦争の映像を少しだけ見たことがある。
白黒で、画質も荒く、今ほど生々しくはなかった。

それでも、はっきり思った。

「これは無理だ。戦争なんて、まっぴらごめんだ」

英雄的でも、正義でもなかった。
ただ、人が壊れていく映像だった。

その感覚は、大人になっても消えない。



第二次世界大戦の独ソ戦では、市街戦で包囲されたドイツ兵が大量に投降し、その多くが生きて帰れなかった。
死因は一つではない。

・極度の飢餓
・極寒
・病気
・長距離の徒歩移送
・強制労働
・報復感情による暴力


戦争というと「戦場で撃たれて死ぬ」イメージが強い。
だが実際には、生き延びる力を削られて死ぬ人が圧倒的に多い。

そして、この戦争は突然始まったわけではない。

第一次世界大戦後、ドイツは莫大な賠償金を課され、 経済は崩壊し、社会は不安定になった。

・ハイパーインフレ
・失業
・貧困
・民主政治への不信

社会全体が「誰かのせいだ」と思いたがる状態に追い込まれていった。


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