ポワロ?ポアロ?どちらが正しいのか
結論から言うと、どちらも正解です。
「正しい・間違い」というよりは、
時代の流れや翻訳方針による違いと言えます。
なぜ二つの呼び方があるのか
フランス語の綴り「Hercule Poirot」を、どうカタカナに置き換えるかの違いです。
フランス語では「oi」は「オワ」に近い音になります。
これを日本語にどう寄せるかによって、
- ポアロ
- ポワロ
という二つの表記が生まれました。
「ポアロ」派(伝統的・出版的)
古くからのファンや、初期の翻訳では「ポアロ」が主流でした。
そして現在も、早川書房(クリスティー文庫)は伝統的に「ポアロ」表記を採用しています。
書店に並んでいる文庫本の多くは「エルキュール・ポアロ」となっています。
出版の世界では「ポアロ」が長く使われ続けており、読書体験としてはこちらに馴染みがある人も多いでしょう。
「ポワロ」派(ドラマ的・映像的)
一方で、日本で「ポワロ」という表記が強く定着したきっかけは、
デヴィッド・スーシェ主演の
NHK放送ドラマ『名探偵ポワロ』です。
長年放送された人気シリーズの影響は大きく、
映像作品の文脈では「ポワロ」という表記が広く知られるようになりました。
使い分けの目安
- 書籍(早川書房・クリスティー文庫)に合わせるなら:ポアロ
- NHKドラマや映像作品の文脈なら:ポワロ
現在の日本では、どちらも広く認知されています。
文脈に応じて使い分けるのが自然と言えるでしょう。
フルネームの表記ゆれについて
「エルキュール」も、過去には「エルキュル」など表記が揺れていました。
外来語のカタカナ表記は、時代や出版社の方針によって変化します。
ポアロ/ポワロの違いも、その変遷の一例です。
どちらも誤りではありません。

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