なぜ同じレシピでも味が変わるのか
粉量も湯量も時間も同じ。 それでも味が変わることがある。 数字が揃っているのに結果が揃わない理由は、別の場所にある。
レシピは「条件の一部」にすぎない
レシピで固定できるのは主に次の要素。
- 粉量
- 湯量
- 抽出時間
- 湯温
しかし、味を決める要素はそれだけではない。
見えない変数
粒度分布
同じクリック数でも、 挽きムラや刃の状態によって粒度分布は微妙に変わる。
- 微粉が多い → 流れが遅くなりやすい
- 粗粒が多い → 未抽出が出やすい
粉の濡れ方
蒸らしの入り方が毎回同じとは限らない。
- 静電気の影響
- チャフの量
- 注湯の角度や勢い
これらで濡れムラが変わると、 同じ時間でも抽出効率は変わる。
豆の状態
焙煎後の日数、保存環境、ガス量の違い。 同じロットでも、日ごとに挙動は変わる。
環境要因
- 室温
- 湿度
- 水質
特に湿度は粉の帯電や流速に影響する。
抽出時間が同じでも味が違う理由
抽出時間は「結果」であって「中身」ではない。
同じ2分30秒でも、
- 均一に抽出されて2分30秒
- 一部だけ速く抜けて、別の部分が詰まって2分30秒
では中身が違う。
ブレを減らすために見るべき点
- ブルームの均一性
- 湯の落ち方(片寄っていないか)
- 抽出後の粉床の状態
数字ではなく「挙動」を観察すると、 ブレの原因が見えてくる。
まとめ
- レシピは土台であって保証ではない
- 粒度分布と濡れ方が味を左右する
- 抽出時間が同じでも中身は違う
同じレシピで毎回同じ味を出すには、 数字以上に「状態」を読む力が必要になる。

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