それは親切ではなく迷惑です
道端に物が落ちている。
それを見て、踏まれないようにと思ったのか、勝手に近くの店の敷地内へ移動させる人がいる。
でも、店側からすると、あれは親切でも何でもない。
ただの有難迷惑だ。
公道の端に寄せるのとは話が違う
道の真ん中に落ちている物を、公道の端に寄せる。そこまでは、まだ理解できる。
通行の邪魔になる。踏まれる。危ない。
だから邪魔にならない位置へ移す。
行動としては一応筋が通っている。
しかし、わざわざ段差を越えて店の敷地内に置くのは別の話だ。
それは「邪魔でどかした」のではない。
置き場所を勝手に
『無断』で
他人の管理地に決めただけだ。
店の敷地に置くのは、他人の庭に置くのと同じ
この話は、住宅に置き換えると分かりやすい。
道に落ちていた物を、知らない家の庭に勝手に置く人はほとんどいない。
なぜなら、他人の敷地だからだ。
店の前やベンチになると、急にその感覚が鈍る人がいる。
店の敷地、店先、ベンチ、入口まわりを、公共物のように扱う。でも実際には違う。そこは店が管理している場所だ。
他人の家の庭に置くのと、やっていることの構造は同じである。
本人は親切のつもりでも、実態は責任の押し付け
こういう行動をする人は、おそらく自分では悪いことをしていると思っていない。
むしろ
「踏まれないようにしておいた」
「危ないからどかしておいた」
と考えているはずだ。
ただ、問題はそこではない。
その物を最終的に誰が処理するのか。
答えは店である。
置いた本人はその場を去る。
片付けない。
捨てない。
責任も持たない。
つまり、
見た目だけ親切ぶって、
実際には処理の手間と不快さを
店に押し付けているだけだ。
善意なら何をしてもいいわけではない
厄介なのは、こういう行動が「善意」の顔をしていることだ。
でも、善意なら許されるわけではない。
汚れた物、得体の知れない物、ゴミ同然の物を、勝手に店の敷地に置かれる側はたまったものではない。
しかも路面店では、こういうことが一度では終わらない。一定数、同じことをする人がいる。
そのたびに店側は、足で遠ざける、ほうきで払う、捨てる、片付ける。
余計な仕事が増えるだけだ。
本当に邪魔だと思うなら最後までやるべき
本当に危ない、邪魔だと思って動かすなら、やるべきことは中途半端な移動ではない。
ゴミ箱に捨てる。
適切な場所まで持っていく。
少なくとも、他人の敷地に押し込まない。
店の前に置くというのは、「自分はもう触りたくない」「でも道には置きたくない」という都合のいい逃げ方にすぎない。
それは親切ではない。責任回避である。
店側からすると、ただ迷惑
店にとっては理屈は単純だ。
誰かが勝手に物を置く。
誰が置いたか分からない。
結局、店が処理する。
善意かどうかは関係ない。
他人の管理地に不要物を置いた時点で迷惑だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
まとめ
道端の物を公道の端に寄せるのと、店の敷地に置くのは同じではない。
後者は、他人の管理する場所を勝手に使っている時点で問題がある。
しかも店の敷地に置く行為は、住宅の庭に置くのと本質的に同じだ。
本人が親切のつもりでも、実際には店に処理を押し付けているだけ。
だからこれは善意ではない。
親切ぶった迷惑行為である。

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