②親にならないと決めている理由

テレビで、ある話を聞いた。

親からDVを受けた子どもは、
大人になって親になった時、
自分の子どもに同じDVをしてしまう可能性がとても高い。


私は、
正直、驚いた。

そして、
かなりショックだった。


同時に、
頭の中で、色々な記憶が一気につながった。

自分の子ども時代。
家庭の空気。
大人の感情に振り回されていた日々。

「ああ、そういうことかもしれない」

怖さと一緒に、
妙な納得感もあった。


その時、
私は強く決心した。

私みたいな子どもは、
世界に一人もいてはいけない。



それは、
自分を否定したからではない。

むしろ逆だ。

あの頃の私が、
どれだけ苦しかったかを、
私はよく知っている。

だからこそ、
同じ思いをする子どもを、
絶対につくりたくなかった。


私は、
子どもをつくらない。

結婚もしない。

少なくとも、
「この人となら大丈夫だ」
と心の底から思えない限りは、
選ばない。


それは、
恐れて逃げているからではない。

「自分も同じことをするに違いない」
と決めつけているわけでもない。

ただ、
その可能性があるなら、 最初から背負わない
と決めただけだ。


DVは、
意思や愛情の問題ではない。

感情の扱い方を、
教わらなかったこと。

怒りや不安を、
どう外に出せばいいのか、
知らないまま大人になること。

そうしたものが、
無自覚に、
次の世代へ渡っていく。


私は、
その連鎖を、
ここで止めたい。

それが、
私にできる、
一番確実な方法だと思った。


子どもを持たないことは、
逃げでも、諦めでもない。

私なりの、覚悟ある選択 だ。


世の中では、
「産まない」「結婚しない」
という選択をすると、
どこか欠けているように
見られることがある。

でも私は、
そうは思わない。


人生には、
全部をやらなくていい。

やらないと決めることも、
ちゃんと責任を伴う、
一つの選択だ。


私は、
自分の人生を、
自分の手で守りたい。

そして、
もし誰かと人生を共にするなら、
条件や流れではなく、
心からの信頼で選びたい。


子どもを持たない。
結婚を急がない。

それは、
冷たさではない。

強く決めた結果だ。
私は、
そう思っている。




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