そこで起きた出来事が、私の居場所を静かに奪っていった。
始まりは、Aちゃんの一言だった。
Aちゃんが、Bちゃんにこう言ったらしい。
「〇〇(私)が、『Bちゃんと一緒にいると疲れる』って言ってたよ」
それは、事実ではない。
Aちゃんの言葉が本当かどうか、 私はそんなことを、一度も言っていなかった。
Bちゃんは憤慨し、
私に手紙を書いてきた。
そこに並んでいたのは、
これでもか、というほどの誹謗中傷だった。
正直に言うと、
その言葉のひとつひとつは、私を傷つけなかった。
小学生の頃、
男の子たちに何度も言われて、
泣いてきた言葉ばかりだったからだ。
耐性が、できてしまっていた。
でも、どうしても許せなかったことがある。
Aちゃんの言葉が本当かどうか、
Bちゃんは一度も私に確認しなかったこと。
その一点だった。
私は憤慨し、
怒りの勢いで、Bちゃんに返事を書いた。
相手を傷つけようと思えば、
言葉はいくらでも思いつく。
そのまま、渡してしまった。
しばらくして、冷静になった。
「これは違う」
そう思い、Bちゃんからの返事を待たずに、
もう一通、手紙を書いた。
勢いで書いたことへの謝罪。
Aちゃんの話は事実ではないこと。
誤解だということ。
でも、もう遅かった。
返ってきたのは、
怒りだけが詰まった手紙だった。
私は、諦めた。
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