劇場版 名探偵コナン 興行収入ランキング総まとめ
劇場版シリーズは、1997年のスタートから現在まで継続的に規模を拡大してきた。近年は興行収入が100億円を超える作品が連続し、日本映画を代表するシリーズの一つとなっている。
| 順位 | 作品 | スポットキャラ | 公開年 | 興行 収入 億円 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 100万ドルの五稜星 | 怪盗キッド 服部平次 |
2024 | 158.0 |
| 2 | 隻眼の残像 | 毛利小五郎 長野県警 (大和敢助 他) |
2025 | 147.4 |
| 3 | 黒鉄の魚影 | 灰原哀 黒ずくめの組織 |
2023 | 138.8 |
| 4 | ハロウィンの花嫁 | 警察学校組 (降谷零 他) |
2022 | 97.8 |
| 5 | 紺青の拳 | 怪盗キッド 京極真 |
2019 | 93.7 |
| 6 | ゼロの執行人 | 安室透 | 2018 | 91.8 |
| 7 | 緋色の弾丸 | 赤井秀一 ファミリー |
2021 | 76.5 |
| 8 | から紅の恋歌 | 服部平次 遠山和葉 |
2017 | 68.9 |
| 9 | 純黒の悪夢 | 安室透 赤井秀一 黒ずくめの組織 |
2016 | 63.3 |
| 10 | 業火の向日葵 | 怪盗キッド | 2015 | 44.8 |
| 11 | 異次元の狙撃手 | FBI(赤井秀一) | 2014 | 41.1 |
| 12 | 絶海の探偵 | ー | 2013 | 36.3 |
| 13 | 漆黒の追跡者 | 黒ずくめの組織 | 2009 | 35 |
| 14 | ベイカー街の亡霊 | 少年探偵団 | 2002 | 34 |
| 15 | 11人目のストライカー | ー | 2012 | 32.9 |
| 16 | 迷宮の十字路 | 服部平次 | 2003 | 32 |
| 17 | 天空の難破船 | 怪盗キッド | 2010 | 32 |
| 18 | 沈黙の15分 | ー | 2011 | 31.5 |
| 19 | 探偵たちの鎮魂歌 | オールスター集結 | 2006 | 30.3 |
| 20 | 天国へのカウントダウン | 灰原哀 黒ずくめの組織 |
2001 | 29 |
| 21 | 銀翼の奇術師 | 怪盗キッド | 2004 | 28 |
| 22 | 世紀末の魔術師 | 怪盗キッド | 1999 | 26 |
| 23 | 瞳の中の暗殺者 | 毛利蘭 | 2000 | 25 |
| 24 | 紺碧の棺 | ー | 2007 | 25.3 |
| 25 | 戦慄の楽譜 | ー | 2008 | 24.2 |
| 26 | 水平線上の陰謀 | ー | 2005 | 21.5 |
| 27 | 14番目の標的 | 毛利小五郎 | 1998 | 18.5 |
| 28 | 時計じかけの摩天楼 | ー | 1997 | 11 |
トップランナーたち
158.0「100万ドルの五稜星」
興行収入トップは、158.0を記録した「100万ドルの五稜星」。怪盗キッドと服部平次を前面に押し出した構成で、シリーズ最大級のエンタメ性とドラマ性を兼ね備えた一本になっている。北海道・函館という舞台設定も、観光地としての魅力と合わさり大きな話題を生んだ。
147.4「隻眼の残像」
147.4で2位につけるのが「隻眼の残像」。長野県警の大和敢助らをフィーチャーし、重厚な警察ドラマとしての側面が強い作品である。黒ずくめの組織メインではなく、地方警察を前に出しながらもここまで数字を伸ばした点が、このシリーズのブランド力を象徴している。
138.8「黒鉄の魚影」
シリーズ初の100超えを達成したのが、138.8の「黒鉄の魚影」。黒ずくめの組織を全面的に扱った作品で、物語の重要キャラクターである灰原哀を巡る緊張感の高い展開が支持された。ここから「劇場版コナンは100クラスが当たり前」という新しい基準に入ったと言ってよい。
90クラスの転換点
97.8「ハロウィンの花嫁」
警察学校組と降谷零を中心にした「ハロウィンの花嫁」は97.8を記録。ウェディングモチーフとハロウィンの渋谷というビジュアル映えする要素に加え、警察学校組の人気が数字に直結した。
93.7「紺青の拳」
シンガポールを舞台に、怪盗キッドと京極真の対決を描いた「紺青の拳」は93.7。海外ロケーションの派手さと格闘アクション要素が強く、シリーズでも特にエンタメ色の濃い一本となった。
91.8「ゼロの執行人」
安室透の人気を決定づけた「ゼロの執行人」は91.8。政治・司法・公安といった要素を絡め、シリーズの中でも社会派サスペンス色が強い。ここからキャラクター単体のブランド力が、興行収入を左右する傾向がよりはっきりした。
60〜70クラスの成長期
76.5「緋色の弾丸」
赤井秀一とその家族を中心に据えた「緋色の弾丸」は76.5。公開延期という特殊事情の中での公開となったが、それでも高水準を維持し、シリーズの地力を示した。
68.9「から紅の恋歌」
服部平次と遠山和葉を主役に据えた「から紅の恋歌」は68.9。和歌やかるたをテーマにした和風ミステリーで、恋愛要素も強く、特に女性ファンの支持が厚い。
63.3「純黒の悪夢」
黒ずくめの組織に加え、安室透と赤井秀一の対立構図を描いた「純黒の悪夢」は63.3を記録。ここからシリーズ全体の興行規模が一段跳ね上がり、以降の作品の土台になったと見てよい。
40クラスの中堅ヒット群
44.8「業火の向日葵」
怪盗キッドが主役級で登場する「業火の向日葵」は44.8。アートと盗難事件を絡めた構成で、ミステリーとエンタメのバランスが取れた一本となっている。
41.1「異次元の狙撃手」
FBIと赤井秀一を前面に押し出した「異次元の狙撃手」は41.1。スナイパーを軸にしたシリアスな展開で、以降の赤井関連作品の基盤となった。
30クラスの安定期
36.3「絶海の探偵」
海上自衛隊を題材とした「絶海の探偵」は36.3。リアルな軍事・防衛要素が作品世界に厚みを与えている。
35「漆黒の追跡者」
黒ずくめの組織が初めて本格的に劇場版の前面に出てきた「漆黒の追跡者」は35。テレビシリーズとの連動性が高く、長年のファン向けの色合いも強い。
34「ベイカー街の亡霊」
仮想空間ゲームを舞台にした「ベイカー街の亡霊」は34。興行的には中堅クラスだが、シリーズ屈指の名作として評価する声が多い。
32.9「11人目のストライカー」、32「迷宮の十字路」、32「天空の難破船」
サッカー、京都、飛行船と、それぞれテーマがはっきり分かれた三作品はいずれも30前後の成績。多様なジャンルに挑戦しながら、一定の興行を維持していた時期である。
31.5「沈黙の15分」
雪山を舞台にしたサバイバル要素の強い一本で、シリーズの定番から少し外した空気感が特徴。
30.3「探偵たちの鎮魂歌」
歴代キャラクターが多数登場するオールスター色の強い作品で、シリーズ10周年の集大成的な位置付けにある。
20クラスと原点
29「天国へのカウントダウン」
黒ずくめの組織と灰原哀の要素が強く、後年の作品とのつながりも深い一本。シリアスな雰囲気とタワー崩壊のスケール感が印象的。
28「銀翼の奇術師」
怪盗キッドが活躍する飛行機パニックもの。のちのキッド中心作品群の原型とも言える位置付け。
26「世紀末の魔術師」
ロマン要素の強いミステリーで、怪盗キッドが物語に関わる。古いヨーロッパ風の雰囲気が特徴的。
25「瞳の中の暗殺者」
蘭が事件に巻き込まれ、記憶喪失になるサスペンス色の強い作品。警視庁側の人間関係に焦点が当てられている。
25.3「紺碧の棺」、24.2「戦慄の楽譜」、21.5「水平線上の陰謀」
海洋冒険、音楽ホール、豪華客船と、いずれも映画映えするロケーションを舞台にした中堅クラスの作品群。現在の観点から見ると控えめな数字だが、この時期の積み重ねが後年の爆発的成長につながっている。
18.5「14番目の標的」、11「時計じかけの摩天楼」
シリーズ第2作と第1作は、現在の規模から見ると小さく見えるが、ここで作られた「劇場版コナン」のフォーマットが、その後のすべての土台になっている。特に「時計じかけの摩天楼」は、ラストの爆弾解除シーンなど、象徴的な場面がファンの間で語り継がれている。
総括
興行収入の高い順に並べると、近年の作品がランキング上位を独占していることがよく分かる。特定キャラクターを前面に押し出した構成、海外ロケーションや大規模アクション、シリーズ全体のストーリーラインとの連動など、要素が重なって現在の100クラス作品群が生まれている。
一方で、興行面では中堅だった初期〜中期の作品にも、現在のファンから高く評価される名作が多い。数字と評価の両方を眺めていくと、劇場版コナンの変化と積み重ねがはっきり見えてくる。
次に控える新作が、このランキングをどこまで塗り替えるのか。シリーズはまだ成長過程にあると言ってよい。

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