④たった一言でよかった

DVや育児放棄をしてしまった、
している親に向けて、書きます。

これは、
怒鳴りたい文章ではありません。
でも、
きれいごとを書くつもりもありません。


私が、子どもの頃から今に至るまで、
ずっと思っていることは、たった一つです。


一言、謝ってほしかった。



親の事情は、分かります。

私の父は単身赴任でした。
年に数回、
私が寝てから帰って来て、
私が起きる前に、
仕事や兄のサッカーの試合のために
朝5時に家を出る。

今のように、
スマホで簡単に連絡が取れる時代でもなかった。

母は、
一人で家を守っていた。


きっと、父からのプレッシャーもあったと思います。

「子どもに何かあったら、
母親である自分の責任だ」

そう思うほど、
責任感が強かったのかもしれない。

転勤族で、
本音を話せる友達もいなかった。

父のことが好きで、
寂しさもあったと思います。


ここまで書いても、
私は思います。

それと、これとは別です。



親だって、
間違えることはあります。

同じ人間です。
完璧である必要なんて、ありません。

でも、
人として、いけないことをしたなら、
「ごめん」と言うべきではないでしょうか。


それを、
子どもに伝えるべきではないでしょうか。


私は、
それを子どもの頃から、
ずっと思っていました。

今も、
思っています。


大人になってから、
少しだけ、別の視点も持てるようになりました。

母は、
自分から心が離れていく娘を感じて、
怖かったのかもしれない。

辛くて、
寂しかったのかもしれない。

葛藤していたのだと思います。


でも、
それでも。

謝らなかった事実は、 消えません。



家族だからといって、
いつも一緒にいることが、
正解とは限りません。

動物の多くは、
驚くほど早く独り立ちします。

私の大好きなあざらしは、
生後およそ2週間で、
親と離れます。

それまでに、
生きるために必要なことを教わって。


お互いに高め合える関係なら、
一緒にいればいい。

でも、
お互いのためにならないなら、
無理して一緒にいる必要はない。

私は、
そう思っています。


自分のことで精一杯な人が、
自分の感情をコントロールできない人が、
他人の世話を、
ましてや子どもの心を守ることなんて、
できるはずがありません。


まずは、
自分を大切にしてください。

自分のご機嫌を、
自分で取ってください。

「子どものため」と言って、
離婚しない夫婦も、同じです。

子どものせいにしないでください。


子どもは、
無理して一緒にいてくれる親よりも、
親が、自分の人生を幸せに生きている姿
望んでいます。

親が、
子どもの幸せを願うのと、同じように。

少なくとも、
私はそうでした。


DVや育児放棄をしてしまった過去があっても、
今からできることはあります。

完璧な親になることではありません。

たった一言、
「ごめん」と言うこと。


それだけで、
救われる心が、あります。




これは、
許しを強要する文章ではありません。

ただ、
子どもが本当に欲しかった言葉を、
伝えているだけです。




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