「まだ産まないの?」と女性に言う人へ

それ、無神経以前に論理が破綻している

「まだ産まないの?」
「早くしないと間に合わないよ」
「〇〇さんは42歳で産んだから大丈夫」

こういう言葉が、なぜ問題視されるのか。
理由は単純で、失礼だから――だけではない。

前提も論理も、すべておかしい。



そもそも、他人に言うことじゃない

まず大前提。

・産むかどうか
・いつ産むか
・産めるかどうか

これは
本人たち以外が口を出す話ではない

体の問題であり、人生の選択であり、
外野が評価していいテーマではない。

ここで終わってもいい話だが、
問題はそれだけではない。


なぜ「女性だけ」に言われるのか

妊娠は
男と女がいて初めて成立する

にもかかわらず、

・言われるのは女性
・問われるのも女性
・焦らされるのも女性

これは
妊娠を女性の責任だとみなしている発想

男は

・年齢を問われない
・体のリスクを考慮されない
・知識がなくても許される

構造的に、最初から不公平。


「姉が42歳で産んだから大丈夫」という暴論

これはよくあるが、
論理として完全に破綻している

なぜなら:

・個人差を完全に無視
・統計と例外を混同
・医学的リスクを体験談で上書き

1人の成功例は
一般論にはならない

兄弟姉妹ですら:

・卵巣年齢
・排卵の質
・子宮・卵管の状態
・既往歴

すべて違う。

ましてや
赤の他人同士なら、比較する意味はゼロ


「大丈夫だよ」という言葉の正体

一見、優しそうに聞こえるこの言葉。

でも多くの場合、
これは相手のためではない。

・自分が不安になりたくない
・面倒な現実を見たくない
・深い話を避けたい

その結果、
相手の体と人生を
雑に扱っているだけ

無知に加えて、想像力がない。


科学的にも、女性だけを責める根拠はない

事実として:

・不妊原因は男女ほぼ半々
・男性の年齢も精子の質に影響する
・高年齢の父親ほど、流産・発達リスクは上がる

それでも
女性だけが管理対象にされる

これは科学ではなく、
古い価値観の名残。


はっきり言うと

・女性にだけ言うのはおかしい

・男に言わないのは都合がいいから

・他人に言う時点でアウト

「昔は普通だった」
は、何の免罪符にもならない。


まとめ

・妊娠は個人差の塊
・他人の体験談は参考にならない
・女性だけに言うのは構造的差別
・「大丈夫」は責任を取らない言葉

最後に一言だけ。

妊娠・出産の話題は、
聞かれてから、必要な分だけ話せばいい。


それ以外は、
ただの無遠慮だ。


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